宗教朝礼 4月8日

先週土曜日、桜が満開に咲き誇る中、小中高始業式と中高入学式がありました。新しくサレジオの門をくぐった皆さん、入学おめでとうございます。2019年度、静岡サレジオは中高合わせて587名、幼稚園と小学校も含めた学園全体では1,143名で一年間がスタートします。一人ひとりがこの満開の桜のように精一杯咲き誇り、見る人全てに喜びを与えられるよう、今日から共にこの学園で学んでいきましょう。

さて、サレジオでは毎年個人の目標だけではなく、世界のサレジオ家族の目標・ストレンナというものがあります。廊下や教室でポスターを目にした人も多いでしょう。まだの人は、ぜひ足を止めて、じっくり眺めてください。今年のストレンナは、「聖なる者になろう ~私の喜びがあなた方の内にあるように~」です。聖なる者になろうとは、なかなか壮大な呼びかけですが、注目してほしいのはその下にある英語です。Holiness for you,tooとあります。Holinessが「聖なる者」と訳されている訳ですが、この言葉は、「全体的な」とか「全人的な」を意味するHolisticと同じ語源だそうです。あと、「祝祭日」や「休暇」を意味するHolidayも同じ語源です。聖なる者というと仰々しくとも、祝祭日やお休みを大事にするとかいうのなら私たちにとっても決してハードルは高くないでしょう。

サレジオの創立者ドン・ボスコは、祝祭を大事にしました。なぜか。それはシンプルに、何かをお祝いしたり、お祭りに参加したりすると、喜びが満ち溢れるからです。その喜びやエネルギーなしに、世知辛い人生を渡っていくことはできません。ただし、祭りや祝祭の高揚感や興奮は、その後に虚脱感や喪失感をもたらすのもまた事実です。一時的ではない、永続する喜びというものはあるのでしょうか?私たちは不完全な人間の世界を生きています。苦しいこともあれば楽しいこともあるし、幸せの絶頂もあれば絶望のどん底もまた逃れられません。驚くほど立派な人がたくさんいる反面、信じられないような悪さをする人がいるのも事実です。そんな人生の中にあっても、いつも喜んでいられる秘訣があります。それが「私の喜び」すなわち「神様の喜び」とつながっていることです。では神様の喜びって、何なのでしょうか。何かのご縁でサレジオに来た皆さんですので、これから始まる学校生活の中で、ぜひそれぞれ探究してみてください。先生たちは事あるごとにヒントを出します。でも、最終的な答えを出すのは皆さん一人ひとりですよ。諦めたり、そもそも思考を放棄してしまうと難しいのですが、倦まず弛まず探究し続ける人には、必ず答えが与えられます。その先に、「全人的な」人格の完成が待っているのだと思います。