宗教朝礼 

宗教朝礼49

 

 入学式と始業式を終え、今日から本格的に新しい年度が始まります。「新しい始まり」。いい響きですね。それぞれ学年が上がりました。ぜひ今年一年の目標、すなわちゴールを明確にして歩き出してください。ゴールの方向が分からないまま歩き出すと、あとで大変なことになります。ゴールが見えているならば、そこから逆算して、今日の歩き方、スピード、進む方向、休み方も分かってきます。

 さて、サレジオでは毎年個人の目標だけではなく、世界のサレジオ家族の目標・ストレンナというものをもっています。廊下や教室でポスターを目にした人も多いでしょう。ぜひ足を止めて、じっくり眺めてほしいと思います。今年のストレンナは、「主よ、その水をください ~耳を傾け、共に歩む生き方を深めよう~」です。「主よ、その水をください。」という言葉は聖書の一節で、ポスター中央の水がめをもった女性がイエス様に懇願している言葉です。単なる水ではなく、「その水」と言っています。どうやら水がめの水でも、井戸の水でもない、特別な水のようです。それって何なのでしょう。そして、イエス様はこの女性に、どんな答えを返すのでしょうか。ぜひみなさんが持っている聖書のヨハネによる福音第4章を、宗教の時間にでも少し紐解いてください。もし紐解いたら、いろんなことが見えてきます。せっかくサレジオに来たのですから、いつも探究心をもって、自分の中にある問いの自分なりの答えを見つけてほしいし、自分なりの答えを臆せず表現したり、他の人の答えと比べたり、照らし合わせたりしてほしいと思います。

この聖書箇所は、イエス様が声をかけるところから始まります。今日で新年度3日目ですが、自分から声をかけていますか。声かけには少し勇気がいりますが、人間関係の基本でもあります。ぜひ今日はそんな小さな勇気をもって、友達の輪を広げ、クラスにいい空気を作っていきましょう。声かけすると、相手はそれを聞き、受け止め、応えるという言葉のキャッチボールが生まれます。イエス様とサマリアの女性の会話は、最初はどこかぎこちないのですが、少しずつ深まっていきます。ぎこちなくても不器用でも構いません。大切なのは誠実に受け止めることです。右から左へ聞き流さずしっかりと聴き、声にならない相手の思いさえもキャッチする聴き方ができれば、表面的だった人間関係もぐっと深まっていきますよ。

さあ、新しい始まりの時です。せっかくサレジオに来たのですから、「主よ、その水をください」と、自分から積極的に求める1年にしましょう。求めれば、必ず与えられます。