宗教朝礼 5月7日

 本日は、宗教部の金井が担当します。

 

 カトリック教会では、5月を聖母月としています。聖母月の信心は、18世紀のイタリアで盛んとなりました。この信心は、また、古代のローマ人やゲルマン人による、春の訪れを祝う5月のお祭りが背景にあるともいわれています。四季折々の中で春の訪れとともに自然界の実りをもっとも感じさせてくれ、また主の復活の喜びと希望に満ちた月でもあります。そのような思いをもってこの5月をマリア様にささげ、祈り続ける信心が伝統としてなされてきたことはとても自然なことだと思います。

 このように、暦と人々の信心との間には密接な関係があると私は思うのですが、みなさんはどう思いますか?

 突然ですが、私は毎年5月に藤枝にある藤と鯉のぼりの写真を撮るのを楽しみにしているのですが、今年も公園に行ってみると、藤の見頃はとっくに過ぎてしまっていて、池の上に吊るされた多くの鯉のぼりだけを見て帰ってきました。本当に残念でした。

 この原稿を書くために、色々と調べていたのですが、気候変動と暦のずれに関して次のような記事がありました。

 中央アジアのパミール高原に住む人々は昔から、雪解けやその年最初の渡り鳥の飛来など、季節の移り変わりをカレンダーとして使ってきました。天体の動きに従って定まった月日を数える「グレゴリオ暦」とは異なる、「自然暦」をパミール高原の人々は使ってきました。ところが、最近の気候変動の影響、すなわち、異常気象・季節外れの氷河融解・湖の氾濫・動物や渡り鳥の行動の変化など、これまでとは違う自然現象が次々と起こり、伝統的な暦に著しいずれが生じた結果、ほとんどの村人たちは暦を使えなくなり、農作業や伝統行事が立てられなくなり困惑しているそうです。従来のカレンダーが使えなくなってしまったのです。現在、この問題を解決するために、アメリカ、イタリア、ドイツ、中国の様々な専門分野の研究者たちが集まって対策を検討中とのことです。

  様々な花が咲き誇り、鳥がさえずり、若葉が美しい5月をマリア様の月にしようという気持ちに自然に人々がなれたのは、季節と人々の心のリズムが調和していたからですが、そうしたバランスをこれからも保ち続けるためには、これからは、世界中の人々が注意と努力払い、英知を結集しなければならない時代に自分がいるということを、この5月の聖母月についての放送原稿を書くことで、気がつくことができました。

 まとまらない話でしたが、これで、朝の放送を終わります。 

 立ちましょう。

これからも、マリア月に自然にマリアさまのことを心に留められるよう、祈りましょう。