宗教朝礼 5月14日(月)

2018514() 朝礼の話

  中村さとみ

 おはようございます。本を閉じて下さい。今朝は宗教部の中村さとみがお話します。

先週10日から徳の花が始まりました。昨日とおとといの2日間は、マリア様が、いつでも困っている人のことを気にかけて働いたことに倣って「家の手伝いをたくさんしましょう」というものでした。昨日は母の日でもありましたが、皆さん実行できましたか?今日の徳の花は「周囲の人に笑顔で接し、明るく元気のいいあいさつをしましょう」です。授業の前後の挨拶、廊下ですれ違う先生方や友達への挨拶、駅員さんや運転手さん、家族にも、いつも以上に笑顔でたくさん挨拶するように心がけましょう。

 さて、この『徳の花』は静岡サレジオだけのものではありません。カトリック教会では『徳の花』を昔から大切にしてきましたが、特に世界中に広がるサレジアン・シスターズの姉妹校では熱心に行われています。それはサレジアン・シスターズの創立者であるシスター聖マリア・マザレロが『徳の花』を奨励してきた伝統があるからです。私たちの学校の創立者といえばドン・ボスコの陰に隠れがちですが、マリア・マザレロというシスターは、すでに男子のための学校を始めていたドン・ボスコが、女子のための学校を作るために選んだ女性です。昨日513日はその聖マリア・マザレロの記念日でした。

少し彼女のことを紹介しましょう。彼女が生きていたのは150年ほど前のイタリア。しかも人口1200人くらいしかいなかったような田舎で、女子のための学校などありません。最初に集まった仲間のシスター達も田舎の素朴な少女達だったので、方言ではなく、正しいイタリア語をまず学ばなければならなかったそうです。学問に必要とされたラテン語など、もちろん全く知りません。父親から文字の読み方と、指を使って数えることは習いましたが、書くことを覚えた時には35歳になっていたそうです。ドン・ボスコに選ばれ、女子教育を任されても「私にできるのかしら」と不安や重圧を感じたことでしょう。実際、挫折と困難の連続だったようです。しかし、聖マリア・マザレロはいつも明るく、良いことをするために全力を尽くした方です。少女時代は、見栄っぱりでおしゃれ好きで、負けず嫌いだったそうですが、徐々に自分の欠点を強い意志で直されました。

44歳で亡くなるまでに、お金や権力を手に入れたわけではなく、本を書いたわけでもありません。「いつも喜んで」を決めゼリフに、ただ日常のことを丁寧に、きちんと誠実にする人でした。それだけでしたが、子どもたちへの教育に身をささげたいというシスターや協力者が次第にどんどん集まり、修道会設立から10年もしないうちに、南米へ宣教女を派遣するまでに会は発展していきます。今やサレジアンシスターズは世界94か国、支部の数は1390にのぼります。私たちのこの静岡サレジオもそのうちの一つです。世界中の姉妹校、兄弟校の生徒達と共に、心を合わせて聖母祭を迎えるために徳の花の実行を頑張りましょう。

先週マリアンホール朝礼でお知らせした通り、本日放課後5時からフィリピン研修の説明会があります。フィリピンでは姉妹校兄弟校の訪問もあります。訪問し行くかどうかわからなくても、取り敢えず興味のある人はお友達を誘ってオープンルームに集まって下さい。

ではドン・ボスコやマリア・マザレロが少年少女たちに熱心に勧めたお祈りを私たちも心込めて唱えて一日を始めましょう。立って祈りの姿勢をとって下さい。主の祈りを唱えます。「天におられる私たちの父よ・・・」